2010年09月03日

ヴィヴァルディ:協奏曲「春」〜協奏曲集《四季》

一年はめぐる。
春から始まった季節は、ふたたび春を迎えます。

ということで、このコンサートも《ふたたび「春」》で幕を閉じることにしました。
冬で終わってしまうのもなんだかなあ……って感じですよね。

●ヴィヴァルディ:協奏曲「春」〜協奏曲集《四季》

お馴染みのあの曲を、省略なしで全曲演奏します。
オリジナルのリコーダーアレンジです。
オリジナルのアレンジってのも、ちょっと変ですが。
原曲のホ長調をヘ長調に移してあります。

「冬のラルゴ」のところでも言いましたが、この曲には楽章ごとにソネットが添えられています。

 第1楽章 アレグロ

 春がやってきた。
 小鳥たちは楽しそうにさえずり、挨拶を交わしている。
 小川はそよ風にさらさらとやさしく流れている。
 すると、空はにわかにかき曇り、雷と稲妻が襲ってくる。
 嵐が過ぎ去ると、小鳥たちはまた楽しそうに歌い出す。
 
 第2楽章 ラルゴ
 
 花咲き乱れる美しい牧場、
 木々の葉はやさしくざわめき、忠実な番犬が吠えている。
 羊飼いはうとうとと居眠り。
 
 第3楽章 田園舞曲
 
 明るい空の下で妖精と羊飼いは、
 牧笛(ミュゼット)の陽気な音楽に合わせて、楽しく躍っている。

この中で、はっきりと描写的なところを念のために解説しておきましょう。
「ここは何の描写」とわかるほうが聞いていて楽しいですから。

まず第1楽章。
「春がやってきた」というお馴染みのテーマのあと、小鳥たちのさえずりの描写があります。
これはわかりやすいですね。

小鳥のさえずり

次に、小川のせせらぎの描写があります。
オタマジャクシ二つずつにスラーがかけられています。
そう言われてみれば、これが「サラサラサラサラ」と聞こえるではありませんか。

さらさら小川

そして、嵐がやってきます。
まずは雷の描写。

雷ゴロゴロ

ゴロゴロという音のほうですね。
駆け上がる32分音符は、稲光の予兆でしょうか。
そして、稲光がピカッと光ります。

稲光ピカッ

これが稲光の描写だということは、意外と知られていないように思います。

第2楽章は、通奏低音が休みで、ソロを入れて4声部で書かれています。
したがって、最低音部はヴィオラの担当です。
これは各声部がそれぞれ別々のものを描写しています。

羊飼いと木の葉と犬

トップのメロディは、うとうとする羊飼いです。
付点音符でゆらゆらと揺れる内声は、木の葉のざわめき、ないしは、木の葉がひらひらと舞い落ちる描写でしょう。
低音部の八分音符と四分音符からなる音型は、なんと番犬の吠える声です。
言われなければ気づきませんが、言われてみればなるほどそのように聞こえてくるから不思議です。
第2楽章は“一枚の絵”なんですね。

第3楽章は、全体として、楽しく躍るニンフたちを描いていて、どの音型がどの描写という細かいことはないと思いますので、省略。
群舞になったり、ソロになったり、みんなで楽しく躍る様子が聞き取れます。

さて、これをただ演奏するだけではチト面白くない。
いえ、面白いし、演奏するのかなり大変なんですが(^_^;)、なんかフトそう思ってしまったんですよねえ。

そこで、「晴れの日」バージョンということで、さらにもう少し遊んでみました。
どう遊んだかは、当日のお楽しみということで。

(イネガル)

posted by イネガル at 00:10| Comment(0) | 第2回コンサート曲目メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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