2010年09月01日

ヴィヴァルディ:冬のラルゴ

《ジャズの「冬」》の3曲目は、

●ヴィヴァルディ:冬のラルゴ〜協奏曲「冬」

もちろん「冬のラルゴ」は私が勝手につけたタイトルです。
有名なヴィヴァルディの協奏曲集《四季》の中の第4番「冬」の第2楽章ラルゴです。
冬の、ラルゴだから、「冬のラルゴ」。そのままです。

協奏曲集《四季》も、《和声と創意への試み》という12曲からなる協奏曲集(Op.8)の最初の4曲のことですから、正式に呼ぼうとするとどうすればいいのでしょう、いつも迷います。
ヴィヴァルディ作曲、協奏曲集《和声と創意への試み》Op.8に含まれる、協奏曲集《四季》の中の第4番「冬」の第2楽章ラルゴ、とでもなるのでしょうか…。
面倒なので「冬のラルゴ」。これでいいや。

《四季》には各曲ごとに、ソネットと呼ばれる短い詩が添えられています。
つまり、ソネットでうたわれた状況を音楽にしているわけです。
一種の描写音楽ですね。

この「冬」の第2楽章には、次のようなソネットが添えられています。

 炉端は静かに満ち足りているが、外は冷たい雨が降っている。

室内の温かさと、外の冷たさとが対称されているのですね。

今回はこの曲を、あまり原曲にとらわれず、アップテンポなジャズアレンジで演奏します。
例によって二次編曲です。

largoj.jpg

参考にしたのは、『カフェで流れるジャズ風クラシック・ピアノ曲集』(ドレミ楽譜出版社)という曲集です。
この本には、アレンジャーとして井戸川忠臣さんと鶴野美香さんというお二人の名前が巻末に記されていますが、この曲をどちらがアレンジしたかは不明です。
ここに記して感謝申し上げます。

リコーダー用としても、とても楽しい曲に仕上がりました。
乞うご期待です!

原曲について、もう少し触れておきます。

原曲は変ホ長調。
ヴァイオリンソロ(コンチェルティーノ)と、4声部のリピエノから成っています。

ソロヴァイオリンは、滑らかで美しいメロディを歌います。
室内にいる人の、静かで満ち足りた気分を描いたものでしょうか。

リピエノの第1・第2ヴァイオリンは、ピツィカートで分散和音を弾きます。
雨が窓に当たる音だという人もいますが、私には暖炉にやさしくゆらめく火の描写のようにも思えます。

通奏低音は、ひたすら八分音符を刻みます。
ただの刻みではあるのですが、その気になって聞くと、満ち足りた気分の心象表現のように思えてくるから不思議です。

ヴィオラのパートは、終始ひたすら長く続くロングトーンを鳴らしています。
4声部に編曲すると、このパートは削られてしまうことが多いのですが、実はこのパートがあるのとないのとでは、“良さ”がかなり違うんです。

実は原曲に近いアレンジも手元にあるんです。
前半・後半を繰り返しにして、二度目のときにイタリア風装飾をするようになっています。
私がアレンジした楽譜を、服部さんに手を加えていただきました。
ヴィオラのロングトーンも活かされています。

もしリクエストがあるなら、原曲に近いアレンジも聞いていただきたいと思っています。
いいですか、ここがポイントです!
「もしリクエストがあるなら」です。
賢明なる皆さんは、どういう意味かわかりますよね(^_^;)。

では、当日お会いしましょう。

(イネガル)
posted by イネガル at 00:24| Comment(0) | 第2回コンサート曲目メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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